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2005年3月 6日 (日)

エスプリへの憧れの芽生え

昨日、本を4冊買った。
退屈な日常からの逃避のためだ。

NamcoのRPG、テイルズオブデスティニー2 だったかな?

どこかの町のアカデミーの学生がこんな台詞をしゃべる。

「人は試験など重大な出来事の前に、
 その出来事から逃避しようとするエネルギーを持つようになる。
 そして、その逃避のエネルギーは出来事の重大さに比例して
 大きくなり、時には自分では信じられないような、
 とんでもないことをする決断をさせるような
 大きさを持つこともある。 そうだ!この力を
 逃避エネルギーと名づけよう! 逃避エネルギーを
 何か有効に活用することはできないだろうか。。」

こんなことを試験前に考えていること自体が逃避であるという
自己記述的論理の面白みもある、印象深い一節だ。

さて、私に昨日内発した逃避エネルギーは、
本の大量購買という形で現れた。

いや、これまで蓄積された逃避エネルギーが、昨日、
旭日屋書店で好きなだけ立ち読みできるという
状況触媒によってこのような形に変性したのかもしれない。

とにかく、いっぺんに本を4冊も買ってしまった。
総額106ドル。(1万円強)

4冊なんてたいしたことないじゃないかって?

読書家諸氏にとっては、4冊はたいしたことないだろうが、
自称ゲーム野郎の私にとっては異常な現象である。

その中で現在一番私の中でヒットしているのが、
掲題の「なんだこりゃ!フランス人」(テッドスタンガー著)である。

笑いっぱなしである。
ひとり、ニューヨークミッドタウンの高層アパート38階の
静かな部屋のベッドで声を出して笑っている。

その客観的にみて寂しい行為に対し、普段なら、
わが主観は無意識に引っ張られ、
「ひとりで本読んで大声で笑うのはおかしい。
 不健全だ。」というなどという決断が人格議会で
可決され内部人格統制のもと笑いは声にならない。

しかし、今回は驚きだ。自己制御フォードバック回路は
機能しなった。ひとりぽつんとベッドで大声で
笑い続けてしまった。

私はエスプリが好きなのかもしれない。

しかし、まず断っておこう。
私はエスプリなんていうおふらんすな言葉とは基本的に
縁がなかった人間だ。私のアクティブボキャブラリに
エスプリという言葉は存在しない。パッシブボキャブラリにも
「えっと、風刺みたいなそんなん?」ぐらいの関連付け
しかされていない。

当たり前である。私は土木工学を学び、
現在システムエンジニアをやっている日本人である。

エスプリなんて言葉は、世界の真理に近づくという
人類の目標達成に何も寄与しない、理系人間には
興味をもてない概念である。

具体的には、高校の時フランス語をはじめとした
学業が優秀でポワティエに留学し、その後
東大文IIIにいった親友T君の専売特許だと思っていた。

 #そのころ、ちょっとした憧れでフランス語を勉強したが、
 #ドイツ第3帝国やファシズムに間違った恍惚を覚えた若者は
 #大学の教養課程ではドイツ語を選択した。

実際、さらに告白すれば、これを書く前に私は、
エスプリってなんだっけと思ってGOOGLEでエスプリと
カタカナで打って検索をかけた。

陳腐なブティックやら料理店の嵐(*)の中から
やっと外語大の学生のゼミだかなんだかのログのようなページを見つけ、
エスプリという言葉の意味を理解するきっかけを得て今、
恐る恐る初めてここにエスプリという言葉をカタカナで
打っているのである。

*)注
  #日本の文系学問の貧弱さの表れであろう。。
  #国立大学仏文科の人間および卒業生よ! 何をしている!
  #なぜ「エスプリ.net」みたいな名前の日本語ホームページがない!
  #君たちに使われた税金を社会に還元するのは
  #君たちの責務である!

ということで、私は、
正直エスプリなんていうものから一番離れたところに
すんでいた。。というわけだ。

そんな私が、今なぜ「エスプリ」なのか。

いや、この本が面白いと思ったからだ。

私は日本のテレビをにぎわす
日本のお笑い文化があまり好きではない。
ボケ・ツッコミ・・etc. どうもなじめない。

お笑い系コミュニティ(飲み会等)に時々参加
せねばならぬときがあるが、正直疲れるだけで
ぜんぜん面白くない。和をもって尊しとなす
日本男児である私は、そりゃ合わせますよ。
周囲のムードに。でもそれがとても疲れるのだ。

あの、ボケ・突っ込みなんちゃらというのは、
間が大事である。非常に時間にシビアな、
高速頭脳をつかう知的かけひきであることは認めるし、
文化として面白いとは思わなくもない。そうでなければ、
大学&大学院の8年間、常に関西的笑いを追及している人間
だらけのJazz/Fusion系バンドサークルに参加し続けることなど
不可能だったはずだ。

しかし、やはりあれは
なんというかエレガンスに欠けるというか、
大阪的関西的商人的下賎なものだと、
西東京の農民の末裔はどこかで感じてしまうわけだ。

だから、そんな頭をフル回転させて間を追及する気には
なれないのだ。 

 #やってみようとおもったこともあったが、
 #上手にできなかったことは実は秘密である。
 #また、これまでお付き合いした数名の日本人女性は
 #みな関西の人であった。。なぜだろう。。

日本でテレビをつければ、またNYでも朝の7時~8時に
あるチャンネルをつければ、笑いはあふれている。

しかし、その多くは
この手の洗練や美という言葉とは
かけ離れたものである。

そう、
私は私が心から笑える真のエンターテイメントに飢えていたのだ。

そして、そこに現れたのがこの「なんだこりゃ!フランス人」だったのだ。

エスプリは大阪商人の下賎なお笑いとは違う。
エレガントである。
何せ、おふらんすである。そう、エレガントな私が
心から笑えるのは、エスプリなのであるw


まず、読んでいて思う。日本もいっとき一部アメリカ人や
ヨーロッパ人に変な国扱いされていたが、

なーんだ、どこも変じゃねぇか

と。。


また、この本の副題、「駐仏アメリカ人が見たフ・ラ・ン・ス」
そして、帯に掲げられたキャッチコピー

---------------------------------------------------
アメリカ人を悩ます不思議の国!
時間は守らず、食べ物に異常な執着を見せ、自らの責任を絶対に
認めようとしないフランス人。国中いつもストだらけで、日曜日は
買い物もできない!

2003年フランスでの大ベストセラー
待望の日本語訳!
---------------------------------------------------

あはは、なーんか、駐アメリカ日本人である僕が
アメリカおよびアメリカ人に対して思っていることの半分
ぐらい言ってくれたねぇ! という感じだ。

しかし、この本のステキなところは、悪口ばかり言いつつも
作者がフランスに対して大きな愛情をもっていることが
はっきり分かるところである。

とことんこきおろすことがこんなに面白く、ステキな
愛情表現になるなんて!

ひょっとすると、私はこのエスプリという愛情?表現のすばらしさを
この本に教えられたのかもしれない。

本ブログで私もアメリカというこの愛すべきわがままっ子に対して
ありったけの愛情表現をしたいものである。

ただし、

エスプリという言葉をカタカナでGOOGLE検索しているのが
現在の私である。

エスプリの効いた粋なつぶやきははるか先の、
ひょっとしたら永遠にかなわない夢かもしれない。

西東京カローラの赤白の看板が並ぶ新青梅街道や、
滝山団地に春一番で舞う近所の畑の砂埃に
郷愁を感じる人間である。

田無のスカイラークで、冷めたハンバーグにつぶやく
愚痴のようになってしまうか、東久留米イトーヨーカドー
で買った”イタリア製”スーツを着て、公民館の
クラシックコンサートの帰りに狭山そばで彼女に語る
愛の言葉のような、そういう臭いのする文章になってしまうのが
きっと現実的なところであろうw

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コメント

こんつわ。

エスプリなのにアツいところがステキ♪

触発されて俺もアツい記事かいちゃったよぅ。

ところで大学のころサークルを作ったんだけど・・・。
サークル名が最初の案では「エスプリ」でした。

心無い輩にプリプリ言われてやめたの;;

TBするから読んでねー。

つわわ^^

トラッケバッコ&触発ありがとう。
いいねぇ、アツく生きよう!

Naoちゃんもサークルつくったのかぁ。

おいらも作ったよ。スキーサークル。
1年でつぶしたけど;;

その名もRoute357。

ザウス(国道357号線(東京・湾岸道路)
上にあった人口スキー場)がなくなったので、
いまや何のことやら分からない名前です

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