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2005年3月12日 (土)

金曜2時の災害復旧訓練

仕事をしているビルで災害復旧訓練(Disaster Recovery Drill)
なるものがあった。

事前にメールが回ってきて、昼の2時に職場にアナウンスが流れて、
みんなで非常階段を伝って外に出るというものだ。

こういうことするのは、日本もこっちも変わらんのだなぁと
ちょっと面白かった。

私が半年前いたビルで、小火だったのか
報知器の誤動作だったのかは忘れたが、
実際に消防車が10台ほどかけつける
事態が発生し、避難したことがあった。

そのため、私はどこかで、災害=火事だと思っていた。

エレベータで、隣の席のやつと一緒になり、「今日2時から
火災訓練(Fire drill)だってねぇ」と話したら、
「いや、ビル崩落を想定した災害復旧訓練だよ」
といわれてちょっとぎょっとした。

9.11からまだ5年も経ってないのだ。当たり前である。

日本では、主要想定災害は地震であるのに対し、
こちらではテロになるのだ。

が、地震だろうとテロだろうと、
やるこた同じである。ただ逃げるのみである。
つまり、どちらも避難訓練と括れるわけだ。


避難訓練というのは面白い。

通常自席でしかめっ面しているところしか見られない
職場の同僚が、このときばかりは10分ほど遠足気分になる。

 「スターバックスでもいくかぁ」
 「いや、そこの角の何カフェっていったけ? あっちのほうがいいよ」

なーんていう話で、みんな満面の笑顔だ。

アウトソーシング契約が切れたとたんにいっせいに職を失う
転者組、米国本部から派遣されたコンサルタント、
私のような意味不明な位置づけの人間。。
普段はいろいろな駆け引きやら、立場の違いやら、
そういう中にいる職場の同僚。 

避難訓練は、そういった職場に、
災害が起こったら、みんな運命共同体であることを
再認識する機会を与える。
このときばかりはみな生身の人間になる。

職場の最高責任者がスターバックスのカップを片手に現れた。
職場の各種雑務をやっている女性が
「あ!本当にスターバックスいったわねー」と軽く非難する。
「ん?いやこれは。。」責任者は悪戯っぽく
明らかにウソとわかる言い訳をする。皆が大笑いする。

金曜2時から始る避難訓練。あと2時間ちょっと働いたら、
ハッピーウィークエンドだ。この事実が笑顔を20%ぐらいに
増幅してもいた。

上手い。
避難訓練は金曜2時からやるに限る。

笑顔は連鎖する。
5時半、いつものように、
皆がいなくなったほぼ空っぽの職場から引き上げる。

入り口のやさしい顔をした黒人のガードマンとの挨拶はたいてい、
Good Night - Good Night である。

時々週末、
Have a nice weekend - You too になる。

今日は
Happy Week End - You too - Thank you であった。

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