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2011年12月の1件の記事

2011年12月31日 (土)

2011大晦日スキー

プロローグ

昨年2010年の年末は、妻の機嫌を損ねてしまったため
妻が天の岩戸よろしく寝室にこもってしまい、
息子と二人でさびしく近くの24時間スーパー(Fuji)に、
寂しさを紛らわせるための「おせちセット」と「みかん」を買いに行った。
あの時はなんだか寒かったなぁ。
思えば、あれが息子と二人だけのお出かけの最初だったか・・
いやいや・・もっと前に鎌倉にもいったかな??

そんなことを思い出す今日この頃、2011年大晦日なのだが、
なんと今年もやってしまった。

昨年に同様、今年も妻の機嫌を損ねてしまい、
妻が岩戸(寝室)にこもってしまった。
歴史は繰り返すとはよくいったものだ。

そんな経緯から、息子を連れてスキーに行くことにした。
この辺、一般論的にはロジックがおかしい感じがするが、まあ、
我が家的には、そういうもんなのです。よしとしましょう。

実を申せば、妻が岩戸にこもってしまったのは2日前。
年末年始の休暇が始まり、私が家にいるようになった直後だった。
まあ、私も最初はいろいろ機嫌をとったりするのだけど、
何かを言葉をかけようものなら・・・

「ウルサイ、あっちいって。」
「ハル(息子)とどっかいってきて。」
「ひとりでゆっくり休ませて」

という感じだった。それで、先日ここにも書いたように、
ここ数日ははるくん(息子)と二人で近くの
「お風呂屋さん」にいったりしていた。実際

29日には、家から一番近い「極楽湯」
30日には、2番目ぐらいに近い「湯楽の里」

といった感じでハシゴしたわけだけど、さすがに3日連続で、
お風呂屋さんというのも、マンネリというか非日常感が薄れるので、
そろそろ何か新しいアイディアがほしかった。

夏ならば、海にいったり公園で遊ぶというアクティビティがあり得るのだが、
今は寒いし、ハルのだいすきな箱根登山鉄道はこないだいったばかりだ。

 うーん。どうしよう・・

待ちに待った年末年始の休みなのに、
いざ休みに入ったら、皮肉なことにどこにいくのも何するのもかったるい。

そんな流れの中、30日の夜、どこからかひとつのアイディアがひらめいた。
「そうだ。はるくんとスキーに行こう」

準備

まあ、よく思い出せば、、
実は数か月前から「この冬はスキーに行こう」と心に決めてはいたのだ。
こういう流れになるのは「思いつき」ではなく「必然」といえる。


実際、行先についても大方目星をつけてあった。

そもそもスキー未体験の3歳児を連れて行く時点で
まともにスキーを楽しむことは不可能であることは目に見えており、
 ・近場で手軽に行けて
 ・コースが少なくて安いところ
という条件となる。放射能云々もあるし、山梨あたりが
いいんでないだろうかということで、昔行ったことがあるようなないような、
Yeti  http://www.yeti-resort.com/ に行くこととした。

一方で、よく考えたら3歳児に初めてスキーをさせるって
実は結構大変なんじゃないか?ということに気付いた。

よく気付いたな。俺。

そういうわけで、早速「3歳児」「初スキー」とかでググってみる。
すると先輩諸氏の色々な苦労話に行きつけた。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3639199.html
なるほど。やっぱり大変だよな。

と、そのなかで気になる記事を見つけた。
http://blog.livedoor.jp/kodomoski/archives/51471269.html

むむ。なんだこの
「トライスキー + コーチベルト」ってのは?

さらにググってみる。
http://kotop.naturum.ne.jp/e190018.html

なるほど。そういやスキー場に時々ヒモつけて
滑ってる人いるねぇ、あれかぁ。

すなわち、トライスキーというのは、
スキーの先端にくっつける
プラスチック製の金具的なもので、
こいつを使うとスキーが重なってズッコケる
よくあるパターンを回避できるという代物。

コーチベルトってのは、スピードが出すぎて
制御不能になってズッコケるというよくある
パターンにならぬよう、親が後ろから
引っ張ってスピード制御してあげるためのヒモである。

みなさんの書き込みを総合すると、その評価は
だいたい以下のようになる。

 ・凄い効果。これがあれば、片足ずつスキー履いて
  慣らしたりそういうプロセスなしで、
  いきなりゲレンデで滑らせるということすらできる。
 ・特に幼い子供に対して初スキーから使ってあげると、
  スピードに対する恐怖が生まれる前に、滑る楽しみを
  味あわせることができる。
 ・何回か使ったら外してしまうものなので、
  ある意味高い買い物だが、その価値は十分にある。

うーむ。すごいじゃないか。これは使わない手はない。

行動の朝!

31日の朝、いつもより早く目が覚め、さっそく行動にうつった。
今日は忙しい日になるぞ! 

朝10時ごろ、さっそくはるくんを誘って
自宅から車で5分のVictoria 東戸塚店に向かう。

店員さんに尋ねたところブツはちゃんと売っていた。

トライスキー3900円
コーチベルト5900円

しめて一万円也。うーむ。高い。が、
これで息子がスキー好きになってくれるのならば安いものだ。と
自分に言い聞かせる。

さらにスキーウェア&手袋&ゴーグルを選んでゆく。

緑を中心にした、そこそこかわいく、男の子らしい、良いコーディネイトが
つくれそうだ。妻に黙って大量の買い物をしてしまっている事実に
少々おどおどしつつも、勇気を出して勢いで購入。

さらに、そのままの勢いで、保土ヶ谷バイパス&東名高速を乗り継いで御殿場ICへ向かった。


スキー場にて

御殿場ICを下りてすぐ、マクドナルドのドライブスルーで昼食を買う。
もう昼をまわってしまっており時間がもったいないので、運転しながら食す。

おお富士山が美しい。

自衛隊の演習所となっている樹海的なところを20分ほど車を走らせると
目的のYetiに到着し、駐車場に車をとめた。

さあ。おいらも戦闘開始だ。

ミッション:
 ・はるくんの初スキーとして楽しい思い出を演出すること。
 ・トライスキーで滑れればなおよし。

車の中で、おニューのスキーウェアを着せて、自分もテキトーに着替え、
いよいよ寒い外にでる。

第1の関門だ。 ここで「寒い~、もうやだ~」となってはならない。
体が冷えぬよう、小走りでチケット売り場に向かう。

チケットを購入。スキーレンタル込で10000円が吹き飛ぶ。
うーむ。割引クーポン併用とはいえ、子供とはいえ、やっぱ二人分は高い。
朝、ウェアやら何やらで数万が吹き飛んだばっかりなので、ちょっと無駄遣い的
罪悪感がよぎる。 

スキーレンタルでは、第二の関門を意識した。

はるくん3歳。初めてのスキー用具とご対面。ここはビデオで予習していない。
スキーブーツが痛いだの、歩けないだので、スキー嫌いになってしまうことが懸念された。

ぱぱ:「わぁ。歩き方、ろぼっとみたいだねぇ。面白いねぇ」

スキーブーツを履いて歩く不自由さを、エンターテイメントに変換する苦し紛れの誘導を試みる。

はる:「あはは~。 おもしろい~。ろぼっと、ろぼっと」

よし!息子よ。よくぞひっかかった。
そうであろう。
そうであろう。
たのしいであろう。

それでこそわが息子、
シンプルなのはよいことなのだ!

スキーブーツをはき終え、帽子やゴーグルも装着した。
よし、いよいよゲレンデか。

あー、まった。何か忘れていないか? 大丈夫か?
しばし自問してみる。 

あっ! 

第3の関門にここで気づいた。 
というか、いつものあのリスクに気づいた。

すなわち、「おしっこ~」 である。

転んだ拍子におもらしして、おニューのウェアを
汚してしまうと悲しいし、自分的も後処理なんて超面倒だ。
っていうか、そもそもこの手の事故処理はいつも嫁任せで、
やったことない。

ということで、いきなりスキーブーツ&トイレである。
感覚的にはいきなり上級者コースに近いものがある。

と、もうここまでで実は結構気が張って疲れてしまった部分があるのが、
気を取り直してゲレンデに向け、レンタルの建物の自動ドアを出た。

ここからが本番だ!


Yeti ゲレンデ

建物を出ると、30メートルほど先に、リフト降り場と滑り出し準備中の一群の
人々が見えた。

二人分のスキー板を持ち、彼らの集まっている滑り出しポイント的なところに向けて
歩き始める。ゆるやかなのぼり。

これまでのスキーでは、間違いなくスキーを履いてスケーティングですいすいと進み、
「よ~し、今年もスキーを楽しみますか~!」
的なルンルン気分となるひとときである。

が今回は明らかに違う。
自分がルンルンになるのではなく、はるくんを
ルンルンにしてあげるミッションをこなしに来ているのだ。

履きなれないスキーブーツで、つるつるすべる雪の上、
なだらかなのぼり斜面を進む3歳児。
私の片手は「おててつなぎ」を担当しないわけにはいかない。

一方で、車を降りたときは、荷物は
秘密兵器トライスキー&コーチベルトや非常時用
パンツやらお着替えの入ったリュック一つだったのだが、
今やこれに加え、大人のスキーが2本、短い子供スキーが2本。
長いストックが2本、短い子供用ストックが2本。
そして、これらアイテムをちゃんと束ねてホールドするために、外した手袋が2つ。
持ちきれないので口にくわえている。

片手は「おててつなぎ」に専念した状態で、上記アイテム群をすべて
運搬しつつ、つるつるスキーブーツでアイスバーン気味のなだらかなのぼりを進む。

私がコケれば、間違いなく影響ははるくんにも及ぶことが予想され、
はずみでスキーがが当たれば最悪けがをさせてしまうかもしれない。

ピリピリに神経を使いながら、この移動をすませ、
滑り出しポイントに到着したときには、思わずため息が出た。

よし、さっきも気をとりなおしたばかりだが、
もう一回、気をとりなおそう。

滑走開始!?

スキーを雪の上にならべ、まず自分がスキーをはいてみた。

む。 そうだ。 当たり前だが、
スキーをはかせてやらねばならない・・か
えーと・・・

スキーをはいたまま体をよじったりして工夫をして、
なんとかはるくんにもスキーをはかせる。
よし!できた。

いよいよ秘密兵器だ!ということでおもむろにリュックを開けて
トライスキーを取り出す。

む。よく考えたらまだプラスチックケースに入ってるではないか。
えーと、これ、どうやって組み立てるんだ?

ぐぁ。 準備しとけばよかった。

傍らには雪の上で悪戦苦闘する父親を不安そうに見つめる息子。
いかん!ここで俺が余裕を失って不安にさせてしまうと
スキー嫌いになってしまうかもしれない。

心中必死になりながら、「あれ~、これなんだろー。面白いねぇ」
などとおどけて見せる。何にも面白くない。
これはさっき俺が買ったトライスキーだし、こっちは、コーチべる・・

むむむ!

なんと、コーチーベルトの包みを開けると、購入時初期状態では、
ベルトがご丁寧にプラスチックバンドでキチキチに束ねてある。
このプラスチックバンドを取ってやらんとならん。

で、これはどうやって、結ぶんだ? ??
悪戦苦闘は続く。 息子を不安にさせないよう、必死の
茶番おどけ劇をしながら・・

5分~10分は格闘したであろうか。

やっとコーチベルト&トライスキーが装着できた。

いよいよ、滑走だ。

ファミリー向けの緩斜面をボーゲンでおりる。
すぐ1~2メータ先にはコーチベルトでお互い体を
結び合った愛するわが息子が、
トライスキー装着の初スキーに乗って滑っている。

おおおおおおお!

すべれてるんじゃね? 
すべれてるんじゃね?

実際のところ、これも神経ピリピリに張りつめて、かつ
二人分の体重を5年以上ぶりのボーゲンで支えるため、
ももやふくらはぎの筋肉も悲鳴をあげており、
スキー的そう快感も何もないのだが、
息子が滑っているという事実がただひたすらうれしい。

その直後、初滑走は数メートルでこけてしまったのだが、
コーチベルトは、コケた息子を引っ張り上げて体制リカバリさせる用途にも使えた。

床の上のでっかくて思い荷物をストラップで引っ張りあげて肩にかけるときと
同じ筋肉を使う感じで、息子をモノのように扱ってるようで少し心が痛いのだが、
初心者スキーで一番体力を使う「コケからのリカバリ」をアウトソースできるメリットは
おそらく息子にとってうれしいはずだ。

なんどか、滑ってはコケ、コケてはパパの力で引っ張りあげながら、
第1回滑走は順調に進んだ。

しかし、ここで新たな難題が現れた。ゲレンデの左よりからすべり始めたのだが、
はるくんが右にすすまず、どんどん左によっていき、コースから外れてしまいそうになってきた。

実はコーチベルトは、馬の手綱のように、右側を引っ張ると子供が右に曲がるという風にも使えるのだが、
それが最初わからずにいたのだ。コースアウトするとリカバリが大変そうだったので、やむを得ず
最大筋力ボーゲンで、いったん停止した。足が死ぬほどいたい。

さて、この体勢からどうしよう。少しでも動いたらまた、前に進んでしまう。
ひとりならいくらでも方向転換できるが、前方1.5m でベルトに支えられている
わが子はどうにもならない。

しょうがないので、わざとこけて、はるくんもこけさせた。

大晦日、寒いながら、青空のもと、
雪の上で二人でゴロン。
白い息のふたり、

ぱぱ: 「すごいねぇ! すべれたねぇ!」
はる: 「うん。」

ちょっと不安そうなこわばりも残しつつではあったが、
いつものご機嫌なはるくんの表情で、
得意げな返事が返ってきた。

その後、自分は体力・気力とも、ほぼ限界状態だったが、
はるくんはコツ&すべる楽しみをつかんだようで、
結局、オートスロープを5-6回。リフトにも2~3回のり、
日が暮れるまで二人でスキーを楽しむことができた。

後半、驚いたことに、彼の意志による
「あっちいきたーい」という一言に押される形で、
いきなりそこそこの中斜面にもトライして滑りきってしまった。

トライスキー&コーチベルトの威力。ものすごい!

「スキーは楽しい!」と思ってもらうというミッションは確実にクリアできたようだ。

今日一日ではトライスキー&コーチベルトを外すことはできなかった(しなかった)が、
これは、次回の楽しみにとっておくとしよう。

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