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2017年8月20日 (日)

オクターブ ヴィオラ弦 [Octave Viola String]

一年前、Violoncello da Spalla という楽器の話を書いた。

この1年ではるやがHandelのソナタを3, 4, 1番と学ぶなか、改めて通奏低音パートを弾きたいという思いは日に日にふくらんできた。そんな中、先日「子供用1/10チェロにストラップをかければVioloncello da Spalla的に使える」というネット上の書き込みを見つけた。希望の光が差したように感じて、妻を必死に説得し、「しょうがないなぁ10万以下ならばいいよ。」というところまでこぎ着けた。

で、1/10チェロ購入に向けて具体的に色々調べたんだけど、結構チェロは安いやつでも高いね。
バイオリンだと5万ぐらいから楽器あるけど、分数チェロは安いやつでも10万以上してしまうみたい。

それに、あまり悪い楽器だと本当にひどい音しか出ないと思うし、それだったらゲンナリなので買っても意味がない。それに、よくよく考えると、1/10チェロ+ストラップでVioloncello da Spalla的に弾けるという情報の信憑性もよくわからない。その文章を書いている人が「弾ける」と書いているレベルが、「美しく自分が酔えるような音が出せる」という意味である保証は全くない。


「楽器店で試し弾きさせてもらうしかない」


という結論に至った。が、売り物である1/10チェロにストラップつけて da spalla的に試奏させてくれとお願いするのは、少々気力エネルギーが必要だ・・・ 

長期戦を覚悟し、改めて考えることとした。

そう。それだけの気力エネルギーを獲得するには、もう少し欲しいという熱意が必要だ。
よくよく考えてみると、まだ自分はヘ音記号を読む力が足らず、きっと楽器を入手してもすぐに弾ける曲がない。
violonchello da spalla の慣れないポジションでのボウイングではいい音を出すにはきっと右手への意識の集中が必要になるので、読譜や左手の練習と同時にやると負荷が大きくなる。 

だから、まずは今持っているヴィオラで、ヘ音記号をオクターブ上に解釈して読譜して何曲か弾けるようになろう。という結論にいった。そうやってヘ音記号慣れしておくことで、きっとオクターブ下を弾きたいという思いが強くなり、必要な気力エネルギー確保につなげる。そういう作戦だ。

さっそくスズキの教本のピアノ伴奏譜の左手ヘ音記号部分から適当に音を取ってはるやの練習にあわせて、一緒に練習してみた。

うん。なかなか悪くない。実際目論見どおりオクターブ下を弾きたい欲求はさらに高まった。

そんな中、ひょんなことから、先日ついにOctave Viola というキーワードにたどり着いた。
YouTubeの以下動画だったかと思う。

そこから色々調べると、以下のようなのも出てきた。


ウームこれはいいぞ。 日本語の情報はほとんど見当たらなかったが、だいたい以下のことがわかった。

 ・通常のヴィオラよりちょっと大き目なオクターヴ・ヴィオラという特別な楽器がある
 ・その楽器には専用のオクターヴ・ヴィオラ弦を張る
 ・その弦はオクターヴヴィオラに張るのが望ましいが、普通のヴィオラにはってもいい。
     (もともとヴィオラは大きいの小さいのいろんなサイズあるし)
 ・ヴィオラにチェロ弦を張っちゃうのと似ているが、やはりオクターヴヴィオラ弦のほうが
  レスポンスなどがいい

ヴィオラなら一応もっているし、弦だけ買えば「チェロが弾けない私がチェロパートをそれっぽく弾いてはるやと合奏する」という目的が達せられる可能性が高いということだ。弦だけなら1万円ぐらいでなんとかなりそうだし、当初計画予算の1/10で済むということ。それにストラップで弾く難しさを克服する必要もない。

唯一の懸念は音質だった。上記のYouTube動画から聞こえる音は、やはりチェロほどの深みはないように思えた。加えてオクターヴヴィオラではなく通常ヴィオラに張るわけだから、さらにカスカスな音になるのではないかという不安だ。

しかし一方でこの不安を和らげる要素もいくつかあった。まず自分のヴィオラは結構大き目だということ。大きくて弾きづらいので最初、楽器選択失敗したかとおもったほどだった。また、ちょうどその時期にスズキのチェロ科の子の保護者の話として、1/10サイズのチェロでも大きすぎるような本当に小さな子がチェロを始めるときに、ヴィオラに分数チェロの弦を張って練習を始めることがあるなどという話を聴けたのもよかった。そこで、勇気を出してWebショッピングでオクターヴ・ヴィオラ弦買ってみた。

https://supersensitive.com/octave-sensicore/

日本だと売ってないようで色々なサイトを見て回った。結局少し値段は高かったけど、丁度在庫があるという以下のショップで注文してみた。 
https://www.electricviolinshop.com/sensicore-octave-viola-set.html

日本への発送が$60以上するFedexしか選べないとか結構おすすめできない要素も多いのだけど、とにかくすぐに試してみたくて… 1万の投資では足らなかったが2万円弱の出費で、あっという間にオクターヴ・ヴィオラ弦が1セット我が家に届いた。


結果・・・今、大満足しています。
サイコーに楽しい。  

ちゃんと腹に来るような低音出ますよ。チェロ弾きやコントラバス弾きなどに言わせれば物足らないのかもしれないけど、普段バイオリン弾いててビヨラのC線の音で「低いぜー」なんて感じている自分からすると超迫力。

まあ、エレキギターやアコギの6弦のE音弾くのには慣れ親しんでいる自分でもあるので、ちゃんと客観的にも重みある音出てると思う。 

でも結構ボウイング難しくて、かなり重みをかけないとちゃんと深くは鳴らない感じ。自分の過去の(乏しい)経験から以下のようなことを思い出しつつ色々工夫したところ、ちゃんと深い音がだせた。

・5年ほど前に、無料チェロ体験レッスンを受けたときに、チェロのボウイングについて「弓は馬の毛全部のせないで斜めに」などとならった。 (いきなり全部あてると、弦にひっかからずに滑ってしまいやすい)

・ヴィオラの弓をもつときは、ヴァイオリンのときよりちょっと右手薬指に力を入れ気味にするとかすれずにいい音がでやすい。

・昔チェロのうまい先輩も時々音が滑って浅い音になってしまってたことあったなぁ。チェロ(ぐらいの太さの弦を鳴らすことって)ってそういうものなのかもな。

あ、ちなみに、オクターヴ・ヴィオラ弦は太さがかなりあります。A, D線まではいいんですが、G線、を張る段階で、
ペグの穴に弦が通らなくて困りました。C線はなおさらです。
が、「今すぐ低音出してみたい」という欲求が「そんなことしちゃっていいの?」という理性をなぎ倒しました。
私のヴィオラは5万円の安物なので、細いマイナスドライバーでカリカリとペグの穴を削って強制的に解決してしまいました。キリでちょっと穴の入り口を削ってそこからマイナスドライバーくるくる回せばペグ穴って削れるんだね。
高い楽器だったらそんなこと怖くてできないと思うので、みなさんももし最初にオクターヴ・ヴィオラ弦を買うときは、安い楽器につけるか、楽器屋さんにちゃんと相談するかとかしたほうがいいかもしれません。

ということで、近日中にヘンデルのソナタ1番、オクターヴ・ヴィオラ弦で取り直すぞー。
IMSLPにチェロ用の楽譜落ちてなかったので、ヘンデルの自筆譜からこんなの (HWV361 Continuoパート譜)も起こしたし。

↓後日撮影

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コメント

あれ?1万円の買い物ぢゃなかったの???
合計2万円?聞いてないなぁw

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