リビング天井DIY防音検討中
明日から自宅に帰る。リビングDIYリフォームの再開ということとなる。
リビングリフォームは本当に時間がかかっている。床暖房・フローリングなどA建設さんにしていただいたリフォームはすでに昨年9月までに完了しているわけで、なんとそれからもう1年近く経過したこととなる。サッシ交換の追加工事が1月、3月にあったのでまあ、放置していたわけではないか。けど、いずれにせよ昨年8月頃施工してもらった無垢チークフローリング+オークパーケットフローリングはまだ養生シートの下にあり、全体像を拝めてはいない。
そしてDIYフェーズに入り、石膏ボードを剥がす決断をしたのが2月ぐらい。そして実際に剥がしたのが3月だったか。まずは3月にはダイニング部分だけだったので、リビングを剥がしきったのは6月だったかな。いいかげんそろそろ工事を完了させて家具やらカーテンやらを選ぶ段階に行きたい。
リビングの石膏ボードを剥がした目的は以下を実現するためだ。
- オシャレ・ステキ空間化のため照明・スイッチ配線を見直す。
- 特にBluetoothスピーカ付きダウンライトを導入によりお気に入りBGMが天井から流れる家を実現する。
- 新たな石膏ボードとすることで漆喰塗を楽にする。
- 壁紙の下紙はがしやパテ塗を楽にする。
- 天井を少し上げて梁見せ折上天井に変更する。
- 天井の防音性を高める。
最初は上記目的のうち2がきっかけで、こんなことを始めたわけだが、正直なところ廃材の処分なども含めると石膏ボードはがしはなかなか大変な作業であり、2だけが目的であると正直見合わないことに最近やっと気が付いた。1や3が見た目のデザインに関わる部分であり楽しい部分でありこれまでそこばっかりやってきた。
そして今は4の部分にかなり頭を使っている。というか、3と4をどう両立するかが目下の課題だ。
2x4でつくられている我が家の天井は、壊して分かったのだが、ちゃんと天井根太と2階床根太が切り離されたつくりをしていることがまず分かった。
2x4でも色々あって、2階の床根太に直接1階天井がついているような施工もある模様。しかしそれだと2階の音が1階に伝わりやすいという問題があるようだ。最初上記3の観点でなるべく天井の折上げを高くしたかったために、天井根太を全部外してしまおうとも思っていた。しかし、色々考えたりWebで勉強した結果、この天井根太という構造をなくしてしまうと4の観点で大きなデメリットになることが分かってきた。
私はついつい機能よりも見た目のカッコよさを追求したくなってしまうのだけれど、妻はそれを許さない。梁見せ折上天井には基本的に反対とすら言ってくる状態なので、充分な防音性は実現しないと一生文句を言われることとなる。そこで今は防音を必死に考えている。
まず行ったのは梁見せ折上の設計見直しだ。最初は知識不足から天井根太を除去して20cm 近く天井を上げるような無謀な夢を見ていた。つまり2階床根太を見せ梁として、床根太の下から10cm ぐらい上がった根太の脇のところに角材を付け、そこに固定する形で根太と根太の間だけに石膏ボードを取り付けるという考えだ。これならば20cm ぐらい天井を上げられる。
しかし前述のとおり、これだと防音上の問題が発生する。つまり2階床と1階天井が直接つながってしまっているため、2階床への衝撃がそのまま1階天井に響いてしまう。これを防ぐため、2階床と1階天井を切り離し、いわゆる吊り天井のような構造とするためのものが天井根太である。
そこで防音性確保のため、プランを変更し天井を上げる高さは7cm 程度で満足するという方針に切り替えた。つまり天井根太をそのまま残し、天井根太を「見せ梁」としてその間に石膏ボードをはめていくという考えだ。
そして、太鼓現象とやらを解決するため、まずは10cm厚のグラスウールを詰めた。これを入れることできっと足音をはじめとする2階の音が増幅されてリビングに響き渡るのはかなり軽減されるはずだ。
だが、これだけで足りるだろうか?
色々調べているとロックウールvsグラスウールの比較において、ロックウールのほうが低音を吸収する力が高そうであることが見て取れた。そこでホームマット55mm厚というものをカインズホームで購入してきた。
そして、その後色々なことを調べ考えてきたのだが、今回こんな文書を見つけた。
日本ツーバイフォー建築協会が出している「枠組壁工法床遮音工法ハンドブック」
これはすごい。自分の知りたかった情報がしっかりかいてある。やはり独立天井構造を残すことは重要であり、グラスウールやらロックウールを中につめることが大事であることも書いてある(P23)。よし。自分の今までの方針があっていたんだなと感じられた。
しかし、さらによく読んでみると、足音のような重量衝撃音を減らすには、やはり天井の曲げ剛性を高めたり、質量付加することも大事ということも書いてあるのが気になる(P25)。
駆動点インピーダンスという言わば「音の発生しづらさ」が曲げ剛性と質量の積のルートという式(P19)を見て、ちゃんとした厳密な理解をしたかというと怪しいけど、なるほどと思った。むかし大学やら大学院で構造力学を勉強したときによく出てきたヤング率(E)やら断面二次モーメント (I)というのがでてきて、そのときの知識・感覚とつながったからだと思う。
確かに曲げ剛性・重さが高ければそもそも足踏みしても音が鳴りづらくなっていくというのは、直感的におかしな感じはせずしっくりくる。
アスファルト上を歩くときの足音はたしかに、靴音であり、アスファルトが響いている音ではまったくない。
音の伝わりを減らすことだけでなく、そもそもの音の発生を抑えるという策も大事ということだよな。さてどうしたものか。
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